沢井箏曲院創立30周年記念コンサート

2008年6月8日開催 北海道札幌公演レポート

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札幌市在住で20年以上に渡り沢井箏曲院を応援してくださる中村 勝彦様よりレポートをお寄せいただきました。


沢井箏曲院創立30周年おめでとうございます。
(記念ウェブサイト開設に寄せて・・・)

札幌市 中村 勝彦

このたびは真におめでとうございます。 忠夫先生亡き後、比河流先生が会長になられてますますご隆盛の こととお慶び申し上げます。 私はお琴には門外漢ですが21年前に沢井合奏団の欧亜公演ツアーをお手伝いさせて頂いて以来、「自称勝手連応援団」でおつきあいをさせて頂いています。

はじめに去る6月8日に札幌コンサートホール「キタラ」での30周年記念コンサートの感想を申し上げます。 会場は音響品質が日本でも指折りの同ホールの「小ホール」でマラソン公演となりましたが、公演中は定員 500名の席が満席という盛況でした。 私の普段の体験から言うとこの手の公演は家族友人などの応援団でサポートされて身内の演奏が終わると客席の聴衆が大幅に入れ替わるというのが常ですが当日はあまりそういうこともなくいくつかの複数プログラムを通して聴かれる方が多かったように感じました。 演奏は夫々演奏者の方からは「あそこで間違えた! 失敗しちゃった ! もうダメ恥かしくって!」などなどの声が聞かれましたが否否どの演奏も大好評でした。 私は二階席から写真とビデオ撮りをお手伝いさせて頂きましたが、十七弦もよく響いていましたし、お客さんの反応も素晴らしく見通すことが出来ました。 後日の北海道でのウェブブログでこの日の演奏に対する他流派などの方からの投稿をみると好意的かつ好評なものが見受けられたのもその表れと存じます。

札幌公演 夢の輪
「夢の輪」 沢井比河流作曲

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「F・L・Y」 沢井比河流作曲

私と沢井筝曲院のおつきあいについて・・・
1987年4月下旬に国際交流基金の日本文化紹介の名のもとに、インドネシア(Jakarta)、タイ(Bangkok)そしてアラビアを経由してドイツ(Berlin, Frankfurt, Koeln)、イタリア(Ascoli Piceno、イギリス(Birmingham, Glasgow)など約一ヶ月足かけ二ヶ月の大遠征でした。 連日40度近い熱帯地方から五月といえども雪の舞い散るスコットランドまでを故忠夫先生そして一恵先生以下箏曲院奏者10名、作曲家、尺八奏者、楽器店そして私と総勢16名で駆け巡りました。 私は毎日その日の食事メニュー(場所)を考えたり、リハーサルのお手伝いをしたりそして公演合間の骨休みの観光小旅行など本業のツアーマネージャー(旅行会社の)としてお世話をしたりで沢井家の一員にでもなった錯覚で楽しく過ごさせて頂きましたが、一つだけ心残りはイタリアでの公演はアドリア海近くの小さな中世の佇まいの町でのことでした。 ここには世界に冠たるYKKが欧州工場を操業しておりそのバックアップの意味合いでのコンサートだったのですが、到着すると町はものものしくデモ隊が粛々と練り歩き、同工場へのプロテストのプラカードが貼られており前途に不吉なものを感じ第一夜を迎えました。市長主宰の歓迎夕食会が岩窟風のレストランで行われた折、市長は物騒を詫び明日の公演の開催に全力を傾けると語りましたが、結局ストライキを収拾できず聴衆をオペラホールに入れることは叶わず、市幹部など関係者のみがホールに入場鑑賞するという寂しい演奏会となってしまいました。

私はその頃年に200日以上を海外で過ごすという過密スケジュールのなかで旅行業務をこなしていたので お客様と国内でおつきあいするということは、集客営業で駆り出されるほかはほとんどなかったのですが、あしかけ二ヶ月近くもご一緒するとやはり懐かしくその後は何度か目黒のお稽古場や沢井家をお訪ねすることとなり、札幌でも移住直後の院設立十周年札幌コンサートに始まりおつきあいは現在に至っています。 故忠夫先生が札幌に指導に見えると即、夜のお呼び出しがあり、よくカラオケに同行させて頂きました。二人で「ラブミーテンダー」や「霧のサンフランシスコ」そして「芭蕉布」などを歌い、酔っ払ってススキノのホテルへお送りしたのがつい昨日のように思い出されます。 一恵先生がその後引き継がれていますがお弟子さんの皆さんも記念コンサートなどへ賛助出演でお見えになるので懐かしいお顔にお会いできるのが楽しみです。 二十周年からは比河流先生とも、そして新しく顔見知りや交友になる方々も多く自称「応援団」の楽しみをおかげさまで持たせて頂いています。


ライン川をフランクフルトからケルンへ (左端:筆者)


グラスゴー教会ホールでの演奏会 (左端:筆者)

おわりに皆さまが一丸となって筝曲院創立の趣旨を伝えていくことと素晴らしい演奏を聞かせて頂くことをそして比河流先生には箏曲院の運営はもとよりこれからも引き続き名曲をお作りいただきたくお願いする次第です。

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沢井箏曲院創立30周年公演「箏の祭典」